隅を取ると有利になるとお伝えしました。
では、どうすれば隅を取ることができるのでしょうか。
隅の周りは危険
当たり前ですが、隅を取るためには相手の石が隅の隣にあることが必須です。
隅の隣とは以前紹介したXやCの位置ですね。
この位置はいわゆる危険地帯で基本的に打たないほうがいいです。
(しかし、好手になることも多々あります。)
初心者のうちはXやCには極力打たないようにしましょう。
XやCがどれぐらい危険かはその時々のケースによって変わります。
今回の記事では、主なケースを紹介していきます。
X打ちは超危険
X打ちは非常に危険なマスです。
無計画に打つとたいてい相手に隅を取られます。
序盤のむやみなX打ちは自殺行為
序盤からXの位置に打つのは自殺行為になります。
>>で進めてください。
5手目の黒g7は大悪手です。
白に序盤から隅を取られてしまいます。
ポイント!
- むやみにX打ちをしない!
- 相手がX打ちをしたら隅を取れるチャンス!
好手になるX打ち
好手になるX打ちも紹介しておきましょう。
後々詳しく書くので、今はそんな手もあるのか程度に捉えて頂ければokです。
ウィング狙いのX打ち
終盤のライン通しのX打ち
白がX打ちをしましたが、対角線が白で一色です。
このような状態のことを「ラインが通っている」と言います。
そして白b7のようなX打ちを「ライン通しのX打ち」と言ったりします。
ライン通しのX打ちは特に終盤において好手になることが多いです。
今回の例では、白b7の後、ラインが通っているので黒は隅を取れません。
それどころか、b8にしか打てないので、白にa8の隅を取られてしまいます。
X打ちした側が隅を取る例ですね。
C打ちも危険
X打ち程ではないですが、C打ちも危険です。
1.相手の辺にC打ち
>>で進めてください。
このように相手の辺にC打ちをすると隅を取られてしまいます。
逆に相手に打たれたら、隅を取るチャンスです。
放置せずにすぐ取りましょう。
放置してしまうと...
相手に辺を取られて、もう隅を取れなくなってしまいます。
ポイント!
- 相手の辺にC打ちをしない!
- 相手が自分の辺にC打ちをしてきたら「すぐに」取る!
2.辺を取る時にC打ち
一方、自分が辺を取る時にC打ちしたり、自分の辺にC打ちをするのは、そこまで危険ではありません。
次のようなケースですね。
黒b1はC打ちですが、ここに打ったからといって隣接する隅(a1)はすぐに白には取られません。
このように自分が辺を取る時に打つC打ちは、比較的安全に打てます。
3.単独C打ち
両者が手をつけていない辺に単独でC打ちをする手は非常に危険です。
高確率で相手に隅を取られてしまいます。
単独C打ちした側と反対側のA(今回はh3)に打たれる手が厳しい手です。
これで右下の隅は確実に白に取られてしまいます。
いくつか分岐がありますが、一例を紹介します。
単独C打ちはほぼ好手になることはありません。(1000戦に1回ぐらい好手になるけど。)
候補から外してしまってもいいでしょう。
ポイント!
- 単独C打ちは百害あって一利なし。
- 単独C打ちをされたら反対側にA打ちしよう。
まとめ
隅の周りは危険地帯で相手がそこに打てば、隅が取りやすいです。
逆に自分は極力打たないようにしましょう。
また、打つ時は細心の注意を払うように心がけましょう。
しかし、ある程度強い人が相手だと、そもそもXやCに打ってくれません。
では、どうすれば相手を隅の周りに誘導できるでしょうか。
勘の良い方はもうお気づきかと思いますが、相手の選択肢を減らしてやればいいのです。
つまり、互いの打てる場所の数が重要になってきます。
次回の記事では、そのへんを書いていきます。