突然ですが、オセロの形勢判断(今どちらが有利かの判断)はどうすればできると思いますか?
以前お伝えした通り、「その時点で石が多い方が有利」は間違った形勢判断です。
しかし、「その時点で石が少ない方が絶対有利」とも実はあまり言えないのです。
より正確で簡単にできる形勢判断として次のことが言えます。
打てる場所の数が多い方が有利である!
オセロは打てる場所の数で形勢が決まる
例
以前ヤスリ攻めで紹介した例を見てみましょう。
この局面で白の打てる場所はいくつあるでしょうか。
この3箇所のみですね。
(しかも隅の周りの危険地帯にしか打てません。)
それに対して、黒の打てる場所は...
なんと16箇所もあります。
これは圧倒的に黒が有利な局面になります。
実際、白はヤスリ攻めをされて必敗の形になってしまいました。
なぜ打てる場所の数が大事なのか
なぜ打てる場所が少ないと不利になるのでしょうか。
それは、打てる場所が少ないと嫌な場所に打たざるを得なくなってしまうからです。
嫌な場所とはすなわち、XやCの位置のことですね。
以前紹介した、マックスむらいさんと高梨九段の対局でそれは顕著に見られます。
この局面(黒番)をみてください。
黒(マックスむらいさん)の打てる場所は、
3箇所(うち2つはXとC)しかありません。
それに対し、白(高梨九段)の打てる場所は、
14箇所もあります。
実戦ではここから黒e1→白g1と進みました。
すると、
ついに黒は打てる場所がXのみになってしまいました。
そして右上の隅を取られ、ヤスリ攻めをされ、しまいには全滅してしまいました。
高梨九段がうまく打ち、
- 自分の打てる場所を多く
- 相手の打てる場所を少なく
していたんですね。
まとめ
このように、オセロにおいて一番大切とも言えるのが、「打てる場所の数」です。
自分の打てる場所の数に気をつけて打つようにしましょう。
確かに、大事と分かっても具体的にどうすればいいかは分かりませんよね。
次回の記事では、打てる場所を減らさない方法として一方向返しを紹介します。