打てる場所を減らさない方法として一方向返しを紹介しました。
次は打てる場所を増やす方法を紹介します。
それが中割りです。
初心者が身につけるべき最重要項目になります。
中割りとは
中割りとは中に割っていくような打ち方を言います。
次のような手ですね。
黒e6で返した石に注目してください。(e5の石ですね。)
周りにすっぽりと囲まれていますよね。
このように、返した石が他の石で囲まれているような手を中割りと言います。
イメージとしては、穴を掘り進めるような感じですね。
くぼみに打つようにすれば大抵それは中割りになります。
中割りが強い理由
では、なぜ中割りは強いのでしょうか。
中割りのメリットは、
- 自分の打てる場所を増やせる
- 相手の打てる場所を増やさない
この2つです。
例
あなたは白の立場です。
中割りはどこだか分かりますか?
正解はg5です。(c5も可。)
g5で返した石が周りに囲まれていることがわかると思います。
この手によってお互いの打てる場所がどう変化したか見てみましょう。
黒の打てる場所の数は増えた?
f5の石が白になりましたが、中に入りこんでいるのでこの石によって増えた黒の打てる場所はありません。
それどころか、黒はf2に打てなくなりました。
g5に白石ができたので、黒はh5やh6に打てるようになりましたが、辺に打つ手なのでそこまでいい手ではありません。
以上のことから、白g5によって黒に増えた有利な選択肢は「ない」と分かります。
白の打てる場所は増えた?
f5の石が白になったのでh7やc2に打てるようになりました。
h7はともかく、c2は将来中割りのいい手になりそうです。
以上、白g5によって白はc2という有利な選択肢が「増えた」と分かります。
中割りの2つのメリット
- 自分の打てる場所を増やせる
- 相手の打てる場所を増やさない
を確認できましたね。
中割りで打てる場所が増える理由
では、そもそもなぜ中割りをすると打てる場所が増えるのでしょうか。
その鍵は中割りによって返される内側の石にあります。
オセロは外側と内側どちらに石がある方が有利だと思いますか?
答えは内側です。
以前紹介した局面で説明します。
白は内側に潜り込んで、黒は外側に出ています。
白番
白の打てる場所はたくさんあるのに対し、黒の打てる場所は2箇所しかありません。
それもそのはず、内側に潜り込まれては挟めないのです。
オセロは挟む石がなければ打てないので、内側に潜り込むほど有利になります。
しかも、内側から相手の石を挟めばいいので自分の打てる場所も多いです。
ポイント!
オセロは内側の方が
- 相手の打てる場所を減らせ、
- 自分の打てる場所を増やせる
ので有利!
では、どうやったら内側に石を埋め込めるのでしょうか。
その方法が中割りに過ぎません。
先ほど見たこの中割りも、内側に黒を埋め込んでいることが分かると思います。
まとめ
中割りは、
- 自分の打てる場所を増やし、
- 相手の打てる場所を増やさない
という最重要の技です。
内側に自分の石を持っていくという意識を持ってオセロを打ってみましょう。
それだけで初心者相手なら勝率がグンと上がるはずですよ!
次回は「導入」のまとめになります。
勝ち方のイメージを掴みましょう。