皆さん、こんにちはラスクです。
突発的に始まった毎日更新ですが、今回の記事をもって一度お休みにします。
これからは週一程度の頻度で続けて行こうと思ってますが、それも僕のモチベーション次第なのでご了承ください。
(滞っていたビットボードの動画制作を進めなければ…。)
本日はオセロの理解を深めるためのより良い解析ソフトの使い方について話したいと思います。
以前、こんな動画を作りました。
いい局面に出会い、思いつきで収録した動画だったのですが、結構いい動画になっていると思います。
しかし、思いつきで録ったせいで少し冗長な表現が多かったので、改めて要点だけまとめて記事にしようと思い至りました。
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棋譜の振り返りだけでもかなり強くなる
僕は基本的に「実戦を重ねて、それを振り返る」、これだけで強くなりました。
オセロの基本の(名前が付いた)手筋を身に付けたら、あとは実戦と振り返りだけでオセクエ七段になれる、というのが僕の考えです。
ただしただ闇雲に振り返るだけでは効果は薄く、ソフトを使った検討方法にもコツがあります。
本日の記事は、「強くなるために身に着けるべき解析ソフトを使った振り返り術」の紹介とも言えますね。
暗記が切れた所を見る
動画では話しませんでしたが、振り返りで強くなる、という点では暗記切れの場所を重点的に復習するのも大事です。
これはプレイスタイルや研究方法にもよりますが、実戦を重ね、それを復習する際に暗記切れの先を少し見ておくことで序盤の強化につながります。
これは継続が大事なので出来れば毎試合行うのが理想です。
好手の理解の仕方
さて、続いて「ソフトが推奨する手」の理解の仕方について話します。
ソフトの推奨する手が自分の手とずれている時、それは成長のチャンスです。
その手の理解を深めることで棋力は着実に向上していきます。
しかし、そのチャンスをうまく活かせていない人は意外と多いと思います。
以下のポイントに気をつけましょう。
- ソフトの評価値に疑問を持つ
- 同じ手順で比較をする
- 理解した内容を体系化する
一つずつ見ていきます。
ソフトの評価値に疑問を持つ
まずは疑問を持たないことには始まりません。
- なぜこの手が最善なのだろう
- なぜこの手はだめなのだろう
- 違いはどこにあるのだろう
そういうものか、分からん、で片付けずに(僕もこういう気分の時がありますが(^^;))疑問を持つことから始めましょう。
同じ手順で比較をする
さて疑問を解決するための助けになるのが、似た手順の比較です。
動画の例を見てみましょう。
この局面でf8g8b1と打つのが最善でした。
スタートの疑問は「なぜ(f8g8の交換を入れずに)直にb1と打つのでは駄目なのだろう」です。
これを解決するために、黒b1を打った後、白g2と打たれた場合を両方で比較します。
前者と後者の違いは黒g1という好手があるか否かです。
前者はg列白一色なのに対し、後者はg6に黒石があり、この局面においてg列は白一色の方が好都合です。
そこで改めてf8g8の交換の意味を考えると、「f5にストッパーの石を作ることで黒b1の時にg6が黒にならない」ことが本質なのだと分かります。
このように同じ手順でどこが変わったかを比較することが好手を理解するための基本的な方法です。
理解した内容を体系化する
理解の定着のためには、理解しただけで済ませずに、少しでも体系化しておくことが大事です。
体系化とはここでは、「すでに身に付けた知識と結びつける」という意味で使っています。
手筋化とも言えます。
先程の例ならば次のような感じですね。
「なるほど、右上の5マス空きが白から打てない奇数空きとして機能しているのか」
「なるほど、ストッパーの石を作ることで、それを維持しているのか」
本質を理解して、このように自分の中に落とし込める形にしてみましょう。
「なんかf8からだとうまくいくのか」
「うへー、このg1カッケー、こんなん見えないわw」
「なるほど、分からん」
これが成長できない例です(^^😉
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強い人は自然とやっている
強い人はこの振り返り方をする人が多いように感じます。
疑問を持つ、比較する、体系化する、という作業は理系科目の学習に近い側面があります。
理系科目が得意な人は特に自然にやれる人が多いのかもしれませんね。
僕も元々こういう性格なので、自然とやっていました。
特に体系化が重要で、オセロ(特に時短)はどれだけ手筋の知識があるか、が強さに直結すると僕は考えています。
そしてその手筋の蓄えは振り返りの際に自分の頭で試行錯誤することで地道に身につけていくものだと思っています。
そういうことやねん。(適当な締め)
以上!
本日は僕が意識している振り返り方のコツをご紹介しました。
よろしければ皆さんもこの機会に自分の振り返り方を見直してみてください。
では、いつになるか分かりませんが、次回の記事でお会いしましょう。
またね。
おまけ
さて、動画の後半では次の局面を題材にして話しています。
ここで最善がb2の理由を一緒に考える、という内容です。
これはかなり難しく珍しい手ですし、評価値の差もほとんどないので無視しても構わない(むしろ無視した方がいいかも)と思います。
解析で疑問を解決することに慣れると、こんな難しい手でも比較していくことで理解できるよ、という例として取り上げました。
興味がある方はぜひご覧ください。